働き方改革という言葉が声高に叫ばれている現在、フリーランスでもサラリーマンと変わらない年収を容易に得ることができるとも言われています。
今回は、開発言語ごとの国内最新年収ランキング*をご紹介させて頂きます。転職希望の方はご自分の希望給与との比較に、人事の方は全体の相場観の把握に、ぜひご活用ください。
*今回のランキングは、人材会社ビズリーチが保有しているエンジニアの情報320万件以上を集計・分析したものです。
Googleが開発したコンパイル言語で、年収の中央値・最大提示年収の両方で現状トップの数字を記録しました。Goはその特徴として分野の広範さ・学習の容易さ・実用性の高さなどから急速にプログラマー達からの注目を集めています。
実際に採用している企業の例は
・パーソルキャリアグループ:転職支援サービス“MIIDAS”
・トークノート:社内SNSサービス“Talknote”
・エウレカ:マッチングアプリ“Pairs”
などが積極的に発信しています。いずれの会社もGoは習得コストが低く、読みやすく、効率的であることが魅力で採用されたと述べています。
Java仮想マシン上で動作する関数型言語として、海外大手企業で多数採用されています。Scalaを導入した企業の例としてはこちら3社が挙げられます。
・ドワンゴ:LIVE動画配信サービス“ニコニコ生放送”
・LINE:メッセージアプリ“LINE”及びプラットフォーム全般
・Twitter:ショートメッセージSNSサービス(世界3億人以上のユーザー)
米国ではかなり普及しているという情報もありますが、まだまだ日本では使いこなせる人材は多くないため希少性が高く、年収もその分高く設定されているようです。
自動学習プログラムに最適な言語です。GoもScalaも求人件数は1,000~2,000件ほどですが、Pythonはなんと9,000件以上。今トレンドのAI技術関連はほぼPythonで開発されていると言っても過言ではない状況です。
Pythonを採用している企業の例は以下です。
・ソフトバンク:ロボット“Pepper”の開発事業に使用
・Dropbox:オンラインストレージサービス“Dropbox”
・Instagram:写真共有SNS“Instagram”
その後はAndroid言語開発のKotlin, Googleが正規言語として採用したTypescript, R, Ruby, Swift, Perl, C言語の順番となりました。
ちなみに、求人案件順に並べると、トップ3はRuby, C言語, Pythonの順で多い結果となりました。特にRubyは1万件を超える求人がオープンとなっているようで、労働市場における需要の高さが見られます。
前年の結果は、1位はScala(中央値626万円、最大1400万円)2位はPython(中央値601万円)、3位がKotlin(中央値577万円、最大1050万円)でしたので、Goが一気にトップに躍り出た形となりました。逆に、10位内から外れた言語はPHP, Java, Javascriptが挙げられます。この3言語はいずれもIT業界ではかなりメジャーな言語のため、一般化が進んで平均年収が他言語と比べて後退したものとみられます。
エンジニアの方には作りたいサービスや働き方など、条件にこだわりもあると思いますが、年収もとても大事なもの。今後、ご転職をお考えの際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
今後もエボラブルアジアエージェントはITに関わる企業・求職者の皆様に有益な情報をお届けしてまいります。どうぞご期待ください。
参考資料
プログラミング言語別の年収ランキング、中央値1位は「Go」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1808/07/news087.html
プログラマー年収別ランキング2017
https://jp.stanby.com/media/programming_ranking2017/
Scalaを採用している企業(プロダクト)一覧
http://jp.scala-users.org/scala-cases-in-japan.html
11のソーシャルメディア同行まとめ2018 9月版
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/
Pythonの活用、代表的なビジネス事例-Google、DropBox、Instagramなど
https://www.capa.co.jp/archives/14871
Go言語による開発ノウハウを学ぼう!導入企業3社の選定理由とは?実践Go言語勉強会レポート
https://geechs-magazine.com/tag/event/20160425