外国人採用と在留資格 -申請準備-

2018.08.09

 


一般的に、外国人が日本に入国する際には、ビザ(査証)を取得し入国します。中には旅行のみビザ無しで1週間入国を許されている国もありますが、日本で仕事や賃金の発生する労働をする場合、労働が許可された「在留資格」を取得しなければなりません。その種類は全27種類に分けられ、労働が許可されている在留資格とそうでないものが明確に分類されています。

外国人材の採用が決定し、雇用の手続きを進める際には、その業種に合致した在留資格を申請する必要があります。

今回は外国人を採用する際のビザ・在留資格申請の具体的な流れを解説し、トラブルが発生しやすい/押さえておくと申請がスムーズなポイントをご紹介させて頂きます。

ぜひ外国人採用をこれから始める、もしくは選考を進めている企業様はぜひご参考にされてください。

 

国外在住の外国人のビザ・在留資格の取得は、下記手順を経て行われます。

1.在留資格認定証明書の交付申請
2.在留資格認定証明書の交付・取得
3.査証発給申請
4.査証発給
5.上陸許可申請
6.外国人登録

国外にいる内定者を採用するときの準備について、誰が何をする必要があるのかご説明いたします。

 

1)在留資格認定証明書の交付申請

内定を出した候補者が日本で働くことができる資格があるのか、入国管理局が調査し、問題ないと判断された場合認定

証明書を取得することができます。外国人を採用した会社の職員が、適切な在留資格の要件に沿って書類を提出・申請します。

提出担当:企業担当者様

申請窓口:雇用企業の所在地を管轄する地方入国管理局

 ※Point: 申請代理人は該当会社の職員でよく、代表取締役でなくともOKです。

<在留許可申請書>

2)在留資格認定証明書の交付・取得

申請から概ね40日程度で「在留資格認定証明書」が会社宛てに郵便で届きます。記載内容(氏名、生年月日等)を確認後、原本を国外の本人宛に郵送します。

担当:企業担当者

※Point: 原本のコピーは企業側で必ず取り、保管してください。郵送には必ず信頼できる配送会社を使用し、確実に届くようにしてください。

<在留資格認定証明書>

3)査証発給申請

2)の原本が本人に届いたら、コピーを取り、査証発給申請書と共に提出します。その他必要書類は現地日本大使館のホームページに記載があります。基本的には取得した在留資格認定証明書、パスポート、内定証明書、雇用契約書等を持参し申請をします。

申請担当:内定を受け取った候補者本人

申請窓口:本人が居住する国・地域の日本大使館領事部・領事館

※Point: 原本の提出は不要です、申請時に提示のみで問題ありません。

 

4)査証(VISA)発給

上記手順1・2・3が問題なく行えているのであれば、通常1週間程度で就労査証(VISA)が発給されます。但し、日本大使館・領事館が入管とは異なる判断をする場合もあり、査証が不発給となるケースもあります。

担当:入社予定の候補者本人

※Point: 発給/不発給の判断はケースバイケースになるので、事前の入念な準備が必要です。入国管理局の公表資料を参考に申請を進めてください。

<ビザ申請書類サンプル> 申請国の指定申請書フォームをご利用ください。

5)上陸許可申請

日本へ無事に到着したら、空港にて上陸許可申請を行います。この際、在留資格認定証明書の原本を入国審査官に提出し、ここで初めて在留資格認定証明書記載の在留資格が外国人に付与されることになります。

担当:入社予定の候補者本人

※Point: 本人は、必ず3ヵ月以内に入国しなければなりません。

 

6)外国人登録

無事に日本へ入国できたら、市役所(区役所)へ行って「外国人登録」を行います。登録自体は即日完了し、外国人登録証明書(カード)が交付されるまでは2週間ほどかかります。取得できるまでは必ずパスポートを携帯し、外国人カードが取得できたら身分証明書として持ち歩くようにします。

担当:入社予定の候補者本人

申請窓口:本人が国内で居住する市区町村の役場

<外国人登録証明書のサンプル> ※厚生労働省発行

 

上記の手順のかかる日数を合計すると、ビザ・在留資格取得には申請開始から完了までに早くとも2か月以上要することがわかります。更に本人の状態、申請の在留資格種別などによって時間が上乗せされる可能性もあります。

各申請時のポイントももちろん重要ですが、申請を始める際に最も重要なことは、余裕を持った予定を立てることです。書類が届かない、現地の手続き自体が遅れるなど予定に影響を及ぼす事象は無数に存在します。採用計画は、必ず幅広くもち見通しを持って進めると良いでしょう。

 

とは言え、いざ申請を進める時に、専門家にすぐに相談できた方が心強いはず。

エボラブルアジアエージェントでは、優秀な外国人材の紹介から面談調整をはじめ、採用計画についてのお悩みなどサポートをさせて頂きます。ぜひお気軽にご相談くださいませ。


 

<参考資料>

「外国人労働者 雇用・活用実践ガイド」林 幹 著 労働調査会 刊 入国管理局ホームページ 

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