各業界におけるブロックチェーン技術導入事例トップ10

2018.10.05

 今ではブロックチェーン技術が世界中に認められ、金融を軸として、ブロックチェーンアプリが様々な業界で用いられているようです。自動車から医療サービス、不動産まで、ブロックチェーンテクノロジーの導入によって今後さらに変わっていくと考えられます。今回はそのブロックチェーンの導入例についてお話しします。


1.政府

ブロックチェーンは、各国の政府から多くの関心を集めています。分散データ管理システムに記録を保管できる為、さまざまな種類のアプリケーションを開発する技術に目を向けています。 ここではいくつか既に開発が進んでいる例を紹介します。

◯ブロックチェーン開発企業Essentiaは、フィンランドの農業生産者と森林所有者の中央連合とで、電子政府*を構築しました。
*情報通信技術基盤として、行政手続に関する処理を電子化た行機構のこと

◯英国のHM財務省(HMT)と雇用年金基金(Department of Work and Pension)(DWP)は、政府の福利厚生の効率を高めるために、ブロックチェーンの分散帳票技術の開発を進めています。

◯アラブ首長国連邦政府は、ビジネス登録、貿易、中央銀行業務にブロックチェーンを適用する可能性を模索しています。

 


2.医療サービス

治療記録の管理は煩雑で手間だと言われています。定期的に使用されないデータも多く、必要になデータが散らばって保管されており、正しく理解・分別されていない場合も珍しくないそうです。その為、患者の病症・治療記録には誤記載や未完成なまま記録されることも珍しくないとのこと。しかし、今後ブロックチェーンテクノロジーは、すべてを合理化し医療業界に役だっていくと思われます。

◯FarmaTrustは、偽薬を排除するための追跡システムで、このブロックチェーンプラットフォームは薬の製造・在庫管理を正しく合理的に管理できるため、偽薬の課題を解決すると見込まれています。

 

◯Medicalchainは、健康関連のデータ交換に関連する問題を解決するためのブロックチェーンベースの分散型プラットフォームです。 病院、医師、研究室、薬剤師、保険会社などのさまざまな医療機関が必要とする医療記録にアクセスし、それぞれの情報が交流できる場を提供します。

 

 


3.サプライヤーネットワーク

製品の製造、組立、配送に携わるほとんどの企業は、サプライチェーンに大きく依存しています。 この業界の成功や信頼性、利益は主にサプライチェーンネットワークに依存しており、敏感なサプライチェーンを持つ企業が増えるほど、市場の最前線に留まることができます。

◯Bext360はブロックチェーン技術を使用して、農家から消費者まで、世界中のコーヒー貿易を簡易にできる要素を取り入れ、サービス提供しています。

 

◯IBM とWalmartが共同で取り組み、中国ではBlockchain Food Safety Alliance(ブロックチェーン食品安全協会)を設立し、食品・食材の安全管理を高めています。

 


4.不動産

不動産の業務は手間と時間がかかります。売り手と買い手の間に、仲介が多く、複雑な場合は少なくありません。仲介の優れた役割を果たす為、ブロックチェーン技術は不動産でもより便利に手間の少ない売り手と買い手のみのビジネスになることが期待されています。

多くの国と地域(例えばホンジュラス、ブラジルとグルジア共和国)は、ブロックチェーンベースの土地所得証明書の実用に取り組んでいます。世界を先駆けて所有物・不動産の取引を容易にするためにブロックチェーン技術を使用した国はウクライナです。

◯ブロックチェーンに基づく世界的な不動産プラットフォーム”Atlant”は、不動産業界をブロックチェーンに適用させたいと考えています。*P2P(貸主と借主の直接)賃貸とトークン化(電子証書化)された所有を提供します。

*P2P(ピアーツーピアー)同格者の直接の接続のこと。ここでは貸主と借主を指す

◯UberとAirbnbのようなプラットフォームの経済モデルをする意図で、Bee Tokenというサービスが2017年に生まれました。創立メンバーはGoogle、Facebook、Uberと他のデジタル・アイデンティティ・ブロックチェーンプロジェクトの元従業員です。ブロックチェーンのP2P技術に結合させて、部屋の賃貸のビジネスを最適化することに取り組まれています。

 


5.国家安全と国境管理

ブロックチェーン技術は国家安全と国境管理にも用いられ始めています。2016年に米国国土安全保障省は、捕捉したデータを安全に保管して送信する手段としてブロックチェーンを使用するプロジェクトを発表し、Essentiaはオランダ政府と取り組んで、飛行機の乗客(アムステルダムとロンドン間)を綿密に調べるために、ブロックチェーン技術適用のシステムを開発することを発表しました。

 


6.石油産業

石油産業は世界経済において最も重要な部分の1つです。しかし、この産業では物事を進める手順は、何世紀にも渡る古い伝統的な手法で行われています。その結果、資金が循環する時間が増え、取引の可視化が低下、中間工程が増加することにより、仲介費用というコストが発生します。

ブロックチェーンは、石油・ガス業界の生活に必要な供給チェーンネットワークを安全に、公にすることで時代遅れの業務の流れを取り除くことができるだろうと言われています。

 


7.鉄道と鉄道貨物輸送

ロシアの鉄道事業者であるNovotransは、すでにブロックチェーンを使用して業務効率を向上させています。 同国最大の通信事業者であるNovotransは、ブロックチェーンを使用して、修理依頼、在庫管理、など様々な操作に関連するデータを記録しています。 ブロックチェーンベースのシステムでは、不正操作や改ざんを徹底的に減らせるだろうと期待されています。

 


8.カーシェアリング

レンタカー業界でも記録の管理・アクセス・操作性の高さから活躍を期待されているそうです。Essentiaは、カーシェアリングに関わる人の権限で、情報は暗号化されたまま共有可能な形で顧客データを保存するブロックチェーンシステムを開発しており、DocuSignとVisaは取引のスピードと自動化を車のリースプロセスにもたらすために、ブロックチェーンパイロットを設計しました。

 


9.スマートシティ

都市には多くの可能性があります。交通量の多い交通機関、公共サービス、時間通りに到着する地下鉄など、今までは人が運用し管理していましたが、ブロックチェーン技術は全てを変えることができます。将来のスマートシティで最も基本的なテクノロジーとして、未来の都市を支えていくでしょう。

*スマートシティ:IoTの先端技術を用いて、基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市のこと


◯中国国家主義の首都である台北は、温度、湿度、汚染の少ないデザインカードでIOTAと協力しており、すべてがブロックチェーンで動作します。

◯米国の地方自治体は、公益サービスの提供においてブロックチェーンの力を認めており、実施レベルの異なるいくつかのプロジェクトを開始しました。

◯オーストラリアの政府は、『高性能な公共設備』をつくるblockchain計画に対して800万ドルの補助金も発表しました。

 

 

 


10.保険

ブロックチェーンには、保険業界での使用可能性もあります。 多くの人々は、この技術が既に様々な組織で使われていることをまだ知らないかもしれません。

保険会社American International GroupとIBMとの間では、政府から認可を得た銀行のPLC(電子上)に対して「スマート契約」の多国間政策のパイロットを完了し、ブロックチェーン技術を通じて複雑な国際的保険範囲を管理する予定です。

ブロックチェーンテクノロジーは基本的に仮想通貨に関わるイメージですが、実は活用方法が多く見られています。

 

あらゆる業界にも適用され、世界中の運用を合理的化する役割を期待されています。アイデアさえあれば、ブロックチェーン開発エンジニアに相談してそれを実現できる時代だと考えられます。

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