ベトナムIT業界の奇跡時代:15年間で売上1000倍成長

2018.11.26

 

 VINASA(ベトナムソフトウェア協会)によると、ベトナム国内の情報科学技術に関わる業界の売上が15年間でおよそ1000倍の成長を記録したそうです。2003年時点ではベトナム全国でITエンジニア5000人で6200万米ドルの売上でしたが、2016年に確認された記録ではITエンジニア20万人で3兆520億米ドルの売上でした。

 2016年、情報科学技術・通信業界はベトナム国の社会と経済の成長における重要な役割を果たしました。業界全体の総売上高は1640兆ベトナムドン、およそ7.27億米ドルに相当する金額に伸びました。成長率は、2015年と比較して9.1%であり、ベトナム国内の平均総生産(GDP)成長率よりも3%高いと言われています。

 2016年、ベトナムは世界の先端を走るIT業界に突如現れ、特にITサービスやソフトウェアオフショア開発、ビジネスプロセスの分野において著しく成長しました。そして、東南アジアのモバイルアプリ経済指数に基づいたランキングでも1位を取得しました。

 ベトナムの電子政府の指数は国連に高く評価され、2015年に比べて約10位上昇しました。(※電子政府とは、主にコンピュータネットワークやデータベース技術を利用した政府を意味します。そのような技術の利用によって政府の改善、具体的には行政の効率化やより一層の民意の反映・説明責任の実行などを目指すプロジェクトを指します。)

 世界経済フォーラムのグローバルITレポートによると、2016年にはベトナムのネットワーク成熟度指数のランキング(http://reports.weforum.org/global-information-technology-report-2016/networked-readiness-index/)が2015年より6位上昇、同レポートによると、ベトナムにおける固定ブロードバンドインターネットサービス料金は世界で最も低い水準にあるそうです。

 インターネット資源の分野では、ベトナムのICT業界も驚異的な実績を上げました。 合計386,751件の “.vn”というドメインが登録され、ベトナム語で登録されているドメイン名の数は994,161です。 単位/ 64単位で変換されたIPv6インターネットアドレスの総数は、1年前に比べて33%増加して1200億を超えるアドレス(2016)に達しました。

 ベトナムの電子情報分野では、125の電子新聞と1,893の電子出版物が2016年末までに数えられました。 その中には、172の報道機関のウェブサイトと、すでに企業や組織によってライセンスされている一般情報の1,323のウェブサイトがあります。 さらに、ベトナムでは合計240のオンラインソーシャルネットワークがライセンスされています。

 IT・通信業界では、約78万1000人のベトナム人が働いており、こちらの労働者は、主にハードウェアおよびエレクトロニクス産業、ソフトウェア産業; ITサービスとデジタルコンテンツ業界の4つの分野で活躍されています。

 もう1つの積極的なニュースは、IT業界の平均収入が比較的高いということです。ハードウェアとエレクトロニクスの一人当たりの年収は、3,866米ドル(日本円にして43.2万円)です。 ソフトウェア部門の平均年収は、6,849米ドル(日本円にして年収76.5万円)に達しました。 デジタルコンテンツ分野では、年間平均年収は6,189米ドルと推定されています。その数値は日本物価から見ると多分大した数字ではありませんが、同年のベトナム平均年収2200米ドル(日本円にして24.6万円)と比べると、大変魅力的な業界だと分かりました。

IT業界を目指しているベトナム人が増えていく傾向の理由の一つでしょう。

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